ネコに魚を与えても問題ないです。

ネットでネコに魚を与えてはいけないと書いてあったと質問をいただくことがあります。特に青魚についてお問い合わせをいただきます。
弊社商品では問題ないです。
以下によく質問がくる不飽和脂肪酸と黄色脂肪症について説明し、弊社の対応を明記します。

1.

天然由来の魚の不飽和脂肪酸はすべてシス型です。加工時の水素添加でシス型はトランス型になる可能性があります。問題になるのはトランス型であり、つまり原料は魚に限らず、加工の問題といえます。

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/


2.

1)魚の脂肪酸は、人間の可食部においては、魚種ごとに大きな差はなく、部位ごとにも差がありません。つまり「青魚に多い」など論じている方々は、人間の可食部以外について述べていると推定されます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1951/24/7/24_7_511/_pdf


2)魚の脂肪酸は、不可食部の内蔵部分で、魚種ごとの差や季節ごとに増減がみられると確認されています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1951/24/7/24_7_511/_pdf


3)

人間の可食部

①大型魚は内蔵や骨、頭、エラ、ヒレ、ウロコ、血等を除く

②小型魚は魚まるごと

つまり小魚まるごとが栄養価が高いような評価をされるのは、可食部の差だと考えられます。


3.

議論にあがる黄色脂肪症の原因として、不飽和脂肪酸の過剰摂取があげられます。トランス型は論外として、天然由来のシス型としても不飽和脂肪酸が分解する時に抗酸化作用のあるビタミンEが必要になります。
魚類はビタミンEが豊富に含まれているため、問題になることは考えづらいです。
ただし、内蔵だけを大量摂取したりするのは問題になる可能性があります。

4.
またネットで注意喚起されている黄色脂肪症は、脂肪酸が酸化することで起こりやすくなります。
昔は、いたんだ魚を食べて発症していたようです。
例えば、市場のまわりで、魚が破損して、内蔵が酸化している状態で放置されているおこぼれを頻繁に食べていたりするネコは発症する事例があります。

5.

1-4を踏まえての、弊社の対応です。

1)季節によって獲れる多種類のとれたての魚を使用しています
(破損している魚は取り除いています)

・小魚はとれたてをそのまま使用している(フローズン・レトルト等)
・小魚のとれたてをカットもしくは可食部処理してから使用している(レトルト等)
・大型魚については、人間の可食部と同じ部分だけ提供しています。
・保存料や添加物、調味液などは使用しません。
※人間向けの小さいイカの沖漬けだけ調味液が使用されています。

3)いずれにしてもお食事は手作り推奨しております。
飼い主さんが材料を厳選し、バランス良く用意してあげてください。